こんにちは。しなです。
突然ですが、こんな注意書きに遭遇したことはないでしょうか?

実はこれ、お店側がルール違反を犯しています。遭遇した時はどんな対応をすればいいかも合わせて少し解説します。
前書き
小売・飲食・サービス店など、実店舗を持つお店では、皆さんクレジットカードやスマホ決済などで決済することが多くなってきたと思います。


私は現金しか使えないお店以外では必ずキャッシュレスで支払っています。スピーディだしポイントも貯まるしなにより衛生的!
キャッシュレス時代なのでお店側も脱現金を目指し、多様な決済手段を取り入れる方向に向かっています。
お店側は決済ブランドに依りますが3%前後の手数料を負担しています。なのでありがたい限りなのですが、一部で規約に従わない店舗が存在します。
決済端末導入時の加盟店規約とは
実際にお店が決済端末を契約する際には、手数料が○%で〜、振込日は月○回で〜、といった案内に従うわけですが、ここで加盟店規約というものが存在します。
三井住友カード加盟店規約:https://www.smbc-card.com/content/dam/smcc/jp/ja/kamei/kiyaku/smbc-card_kiyaku_shop.pdf
各カード会社も同様の規約が存在します。見ていただけるとわかりますが長いです。ですので、いくつかピックアップしてご紹介します。
よく取り立てられるのは下記4つです。
- クレカが使える時間帯を制限してはならない
- 金額制限をしてはならない
- 別のクレカで支払うように誘導してはならない
- 現金払いと差をつけてはならない
- クレカを利用する顧客側に手数料を負わせてはならない
1. クレカが使える時間帯を制限してはならない
これが一番遭遇すると思います。よくあるのは「ランチはカードが使えません!」ですね笑


このように時間帯で制限をかけるのは規約上NGです。
お店側が「ランチはカード切れないんですよー」と言っているのはお店側の勝手な都合です。一般的にランチは集客のために単価を抑えているので、カードの手数料なんか持っていかれたら儲けが出ないのでしょうね。
こうした場面に遭遇した場合の解決策は2つです。
①カードしか持っていないと言い張りカードを使う
こうするとお店側は決済端末を使わざるをえません。無事カードが切れればそれで解決です。
ただし、バイトの子に言っても「ランチはカードダメって言われてて…」と解決に向かわないケースがよくあるので、店長クラスに言い張りましょう。店長側は加盟店規約に違反している以上、負い目を感じて使わせてくれるはずです。(たまに規約を知らない場合もありますが、、)
そこでごねられたら次の手段です。
②大人しく現金で支払う
①の手順で嫌な顔をされて揉めそうな場合は、大人しく現金で支払いましょう。知り合いの店や通い詰めたいお店の場合、揉めるのは得策ではありませんので。
ですが泣き寝入りとなると悔しいですし、ルールを違反しているのはお店側です。私たち側でできることはまだあります。


JCBの加盟店規約を抜粋しました。カードが使えるのに使えないと言われた場合は、決済端末の提供元または国際ブランドに通報することで是正してもらえます。
是正は基本的に電話で行なってくれます。何度も是正があるとお店側は決済端末を取り上げられ困りますので、勝手なルール違反は無くなるはずです。



特にJCBはちゃんと是正してくれるよ!
決済端末の提供元は、一部の決済オタクしかわからないと思いますので、国際ブランドに報告するのが簡単です。JCBがいいのですが、そもそもお店がVISA/Masterしか使えない場合はJCBに連絡しても意味がありません。V/Mのみかどうかはお店入り口やレジ周りにアクセプタンスマークのシールが貼ってあるのでそこで確認できます。
もし、V/Mのみならお手持ちのカード裏面に電話してみましょう。
2. 金額制限をしてはならない
こちらも1と同様です。カードが使えるのは3,000円〜みたいなルールを独自に設けているお店がありますが、規約NGです。同じく通報しておきましょう。
3. 別のクレカで支払うように誘導してはならない
実はお店側に課される手数料率は国際ブランドによって変わります。一般的にVISA/Masterは安く、JCB/AMEXは高いです。
ですので、JCBを使おうとすると「VISA/Masterのカードないですか!?」と聞かれたりします。これ、規約NGです。
私の体感だと、引越し業者はよく言ってきますね。高額決済ですし利益が少ないので、少しでも手数料を抑えるように上から指示されているのでしょう。
この場合も同じく通報でOKです。
4. 現金払いと差をつけてはならない
クレジットカードと現金で支払い金額に差をつけてはなりません。が、お店側も考えたものでポイント付与率を変えるというグレーなことをしています。
某家電量販店では、現金だとポイント付与率10%のところ、カードだと8%になっています。これはグレーですので目を瞑っておきましょう。
5. クレカを利用する顧客側に手数料を負わせてはならない
これはとんでも理論なのですが、、なぜか顧客側に手数料分を負担させるべく上乗せしてくるお店があります。


これも規約NG。通報です。
このとき仮にカードで支払い、通報で事情を説明すると、カード会社から手数料分が返ってくるケースがあります。
まとめ
いかがでしたか。決済ひとつでいろんな規約があり、意外とルールを守らないお店があるなと想像できたことでしょう。
「ここのお店料理は美味しいんだけど支払いがなあ…」となるのは、お店側にとってリピーターを減らすことになるのでもったいないです。手数料があまりにも負担になるなら、潔く現金のみにすればいいのにと私は思います。
また日本では、何かひとつネガティブなことがあるとGoogleMapsなどのクチコミレビューで満点をつけない傾向があります。
お店側・消費者側ともに最初から最後まで満足できれば、★5のクチコミがつき良い循環が生まれると私は思います。
おまけ
海外では顧客側にサーチャージを乗せていいなど、勝手が違います。海外旅行中に遭遇しても文句を言ってはいけません笑


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